画像で禁煙その2


画像で禁煙では、世界各国の禁煙関連団体などが作った禁煙を推進するための画像をご覧頂いて、 禁煙を始めようとしているユーザーや、禁煙を始めた方の活動の支援を致します。 映像で禁煙2では、喫煙によって実際に生じる健康への影響について具体的に画像を掲載して、皆様が禁煙行動に 向かう気持ちを高めていただきます。
映像で禁煙ではユーモアのある画像を見て笑って眺めていたあなた、こちらは身につまされるショッキングな映像ばかりです。 心してご覧あれ。
当サイトは画像で禁煙が多くの方の禁煙支援の一助になればと願っております。

喫煙が健康に及ぼす影響


画像で禁煙☆循環器への影響


喫煙の人体への影響の一つに高血圧・動脈硬化など循環器への影響があるといわれています。 また,肺の生活習慣病”といわれる『慢性閉塞性肺疾患(COPD)』 も長期間にわたる喫煙習慣が主な原因といわれています。
下の画像は冠動脈の粥状硬化症の模式図です。図は血管の断面図で、粥状硬化と表示されている部分にコレステロールがたまっています。 このように血液が流れる内腔部分に粥状硬化による狭窄が生じて血流を阻害したり、場合によっては粥状硬化が破れて血液が凝固すると、 脳梗塞・心筋梗塞などが発生して深刻な病状が発現することがあります。
粥状閉塞 粥状閉塞

画像で禁煙☆バージャー病について


こちらの画像は閉塞性血栓血管炎(バージャー病)の写真です。バージャー病とは 喫煙する20-40代の男性に好発する四肢の閉塞性動脈疾患で、日本には約1万人の罹患者がいるとされています。 特発性脱疽,閉塞性血栓血管炎とも言われています.足趾または指にチアノーゼや強い疼痛を生じ,潰瘍・壊死となって足趾または膝下での大切断に至ることもある原因不明の難病です。 喫煙とバージャー病には強い因果関係があるといわれており、未だに治療方法は確立されていませんが、禁煙することがが唯一の治療方法とされています。
公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センター 『バージャー病』を見る
バージャー病 バージャー病

画像で禁煙☆脳血管及び消化器系への影響


喫煙の人体への影響は脳血管障害では特にクモ膜下出血との関連性が強く、死亡率を高めています。 消化器関連に対しては、胃腸の血流量を低くすることで通常の消化機能が低下するとともに、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の 発生のリスクを増やします。
下のグラフは消化器系の代表的病気である胃潰瘍及び十二指腸潰瘍の発生リスクと喫煙の相関性を表したものです。
消化器疾患 死亡リスク一覧

画像で禁煙☆がんの罹患リスク


喫煙はがんの発生に大きく影響するといわれています。特に肺がんによる死亡率との相関関係が非常に高いことは 説明を要しませんが、喉頭がん、咽頭がん、舌がんなどの耳鼻科領域のがんへの影響も著しいといわれています。
下の画像は喫煙者と非喫煙者の肺を摘出して並べたものです。また、隣のグラフは喫煙者と禁煙者の35歳以降の 生存率を表したもので、禁煙者と喫煙者の生存率には凡そ10年の開きがあります。
長生きしたければ......やはり禁煙するしかありませんネ。
肺の比較 生存率

画像で禁煙☆美容への悪影響


喫煙はがんを始めとして様々な病気の発生に大きく影響するといわれていますが、美容にも広範囲に悪影響を与えます。
体の様々な部位の血流が阻害されることにより、栄養が届かない皮膚の生気が失われ、肌年齢が急激に進行します。
左下の画像はイギリスのBBCテレビが製作したあるシミュレーションで、喫煙者と非喫煙者の姉妹を想定して合成した比較のための写真です。
左側がいわゆる『スモーカーフェース』と呼ばれる顔で、40歳まで喫煙を継続した場合にはこのような明らかな違いが生じると警告しています。
 from BBC news 2001/9/27 右下の写真は喫煙者と非喫煙者の歯茎を比較のために並べたもので、喫煙者の歯茎は明らかに不健康な色です。
白い歯とピンクの歯茎のあの頃のあなたに戻るために、さあLet's禁煙。
スモーカーフェース はぐき

画像で禁煙☆家族(胎児・非喫煙者)への影響及び受動喫煙


妊娠中の胎児が受ける悪影響は深刻且つ取返しの付かない結果を招きます。急増している不妊症が注目されていますが、 喫煙は不妊症の原因の一つといわれています。 また、運良く妊娠した場合でも、喫煙者のお母さんから生まれる赤ちゃんは低出生体重児(未熟児)で産まれる確立が高いそうです。
お母さんは喫煙していない場合でも、配偶者が喫煙していることから胎児がタバコの影響を受けることが研究で明らかと なっています。少しぐらいなら平気だろうという考えは通用しません。妊娠中のあなたと胎児のために配偶者から理解を得る ところからスタートしましょう。大変辛い禁煙でも、愛するあなたと赤ちゃんのためなら、今回ばかりはきっと禁煙できまヨ。
新生児への影響 受動禁煙

画像で禁煙☆禁煙後の病気のリスク  禁煙した後の病気のリスクはどうなるか


これまでみてきたように、喫煙は人体の様々な部位に病変や劣化、老化、などの悪影響を与え、 最悪の場合はガンや肝硬変などの死に至る病をもたらします。また、喫煙の開始年齢が低ければ低いほど、日々の喫煙本数が 多ければ多いほどこれらの病気のリスクが高くなるといわれています。
それでは、禁煙を行えばすぐに恐ろしい病気のリスクから解放されることができるのでしょうか。
以下のグラフをご覧ください。
左は『禁煙後の年数と肺がん死亡率の関係(男)』、 右は『禁煙後の年数と虚血性心疾患死亡率の関係(男)』で、出所は共に(平山 雄,Krager,1990)。
禁煙後のガンのリスク 禁煙後の心筋梗塞のリスク

禁煙をすると、5年、10 年と時間が経つにつれ、肺がん発生の危険性が減少していきます。 タバコをやめてから9 年以内では、吸わない人に比べて 1 .6 倍でしたが、その後年々下が り20 年以上でタバコを吸わない人とほぼ同じ程度になります。肺がんにならないため、で きるだけ早く禁煙することが重要です。 また、虚血性心疾患(心筋梗塞)による死亡率も徐々に低下していくことがわかっています。 重大な事態になる前にできるだけ早く禁煙することをお勧めします。

外国政府による禁煙の取り組み


世界保健機関(WHO)は2009年5月、タバコの健康被害を示す写真などをパッケージに 印刷することをタバコ業界に要求するよう各国政府に訴えました。日本などでは肺癌(がん) や心臓病への有害性を文字だけで表示していますが、世界では世界保健機関の提言に従いタバコの パッケージに驚くべき表示をしています。以下では諸外国の対応についてご覧頂きます。

画像で禁煙☆オーストラリアの場合


すべてのたばこのパッケージのロゴをなくし、喫煙が健康に及ぼす害について画像で警告を入れるという、たばこパッケージに関する世界で最も厳格な規制法案を2011年4月7日、オーストラリア政府が提出した。 また、パッケージ表の4分の3の面積と裏の全面には、病気になった歯茎や失明した目、入院する子どもなど、健康に対するたばこの害を訴える警告画像を印刷する。 オーストラリア国民の喫煙率低下を狙いとしたこの法案は、議会を通過すれば2012年から施行されるが、同国のたばこメーカー、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・オーストラリア(British American Tobacco Australia)はこの法案について、国際的な商標法や知的財産法に違反するものだと非難した。(c)AFP/Martin Parry
下の写真はオーストラリアの新タバコ規制法案で検討されているタバコケースのデザイン。
オーストラリアの新パッケージ案

画像で禁煙☆タイの場合


タイ国では、法律によりたばこのパッケージに写真入りの警告表示の記載が義務づけられています。 また、販売されるタバコは専用販売棚に収められ、専用販売棚のシャッターは常時閉められています。 この対応は、喫煙者以外の一般人、未成年者の目にふれないようにという配慮から行われています。 世界保健機関(WHO)は2009年5月、タバコの健康被害を示す写真などをパッケージに 印刷することをタバコ業界に要求するよう各国政府に訴えました。日本などでは肺癌(がん) や心臓病への有害性を文字だけで表示しているが、世界では、オーストラリア、タイだけではなく、 世界中の多くの国で、タバコが原因の様々な病に侵された人体部分の 写真を表示して人々へ有害性の強烈な印象を与えることにより喫煙率を下げる努力が行われています。
タイのタバコのケース絵柄

画像で禁煙☆ブラジルの場合


ブラジルでもオーストラリアやタイと同じで、タバコのパッケージに病気の写真を掲示しています。
ブラジルの禁煙運動

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